• ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世
第36回 東京国際映画祭・オープニング作品、第96回アカデミー賞国際長編映画賞部門・日本代表、名匠ヴィム・ヴェンダース監督作にして、日本が誇る名優、役所広司主演の映画『PERFECT DAYS』 『PERFECT DAYS』の不完全さと、一見美しく見える理由、 ミニマムなストーリーでありながら、まるで僧侶のような日々を送る主人公の姿を繊細に捉えた本作は国内外で絶賛されている。トイレ清掃員として働く男の日常がなぜかくも観た者の憧憬を誘い、美しく見えるのか?その“美しく見える”仕組みを紐解く清貧な生活の裏にある“ゆとり”、踊るホームレスは未来の平山の姿?、現実をざっくりと横に避けた演出、“面倒”な部分がバッサリ省かれている、清貧という名のお伽話、瓢箪から駒! な傑作、第76回カンヌ国際映画祭:コンペティション部門正式出品作、主演男優賞・役所広司、エキュメニカル審査員賞、パーフェクト・デイズ、Perfect Days、ヴィム・ヴェンダース、役所広司、中野有紗、柄本時生、アオイヤマダ、麻生祐未、石川 さゆり、三浦 友和、田中 泯

『PERFECT DAYS』の不完全さと、一見美しく見える理由

未来につなぐ魂の東北巡礼『ラスト・シャドウ・アット・ファースト・ライト』、東日本大震災後の岩手県、陸前高田。 被災地でボランティア活動中に行方不明になってしまった母アサミを探すため、東京でタクシー運転手として働く叔父イサムを訪ねてシンガポールから来た娘アミ。 だがイサムには、故郷に戻りたくない理由があった・・・。 共に陸奥へと向かうアミとイサム。 変わってしまった故郷の姿、そして想像を超えた経験が二人を待っていた。 震災後、今もなお苦しむすべての人に捧げる喪失の痛みと癒し、そして、未来への希望と成長の物語。、被災した人々、家族のその後のメンタル面への影響、その癒しに着目して製作された意欲作、ラスト・シャドウ・アット・ファースト・ライト、Last Shadow at First Light、ニコール・ミドリ・ウッドフォード、永瀬正敏、白田迪巴耶、筒井真理子、ピーター・ユウ、

未来につなぐ魂の東北巡礼『ラスト・シャドウ・アット・ファースト・ライト』

聖なる呼び声に導かれる青年の孤独で静謐なバイク旅『黄色い繭の殻の中』、カンヌ映画祭・監督週間でベトナム人監督としてトラン・アン・ユン以来、実に30年ぶりに新人監督賞を受賞した新鋭ファム・ティエン・アンの長編作品。 コンペテション部門で上映された東京フィルメックスでは、大賞に当たる最優秀作品賞を受賞。 その特徴は様々な世界の名匠の作風を想起させる美しい長回し撮影。 青年の彷徨い続ける魂を乗せた長閑なバイク旅は美しい風景と花鳥風月になぞられ、過去と現在が入れ替わりながら混沌を極めてゆく。 ファム監督は誰もが心の底に持つ"聖なる呼び声"により導かれる青年を通し、観客それぞれがその答えを出して欲しいと訴えかける。、旅の途中で出会う様々な生き物たちに込められた想い、内なる声に従って長閑なベトナムの田舎を彷徨ったある孤独な青年のバイク旅、いくつかある生き物が現れるシーンの中でも特に義理姉の葬儀のシーンに現れる蝶や蚕が成虫となり羽ばたいている様など特別な意味を込めています。今後も機会があれば、生き物がスクリーンに登場する演出をしていきたいと思います。、30年前に『青いパパイヤの香り』で鮮烈にデビューし、カンヌ国際映画祭の新人監督の登竜門である監督週間にて新人監督賞に値するゴールデン・カメラ賞を受賞し、その後、世界的な映画監督へと成長したトラン・アン・ユンに次ぐベトナム人監督、第76回カンヌ国際映画祭:監督週間正式出品作・カメラ・ドール受賞、2023年東京フィルメックス:コンペティション部門正式上映作品・最優秀作品賞、Inside the Yellow Cocoon Shell、ファム・ティエン・アン、レ・フォン・ヴー、グエン・ティ・トルック・クイン、グエン・ティン、ヴー・ヌク・マン、

聖なる呼び声に導かれる青年の孤独で静謐なバイク旅『黄色い繭の殻の中』

雨降って、ジ・エンド、彼女はなぜ、猿を逃したか?、高橋泉、廣末哲万、群青いろ、映画、自主映画、hiromasahirosue、izumitakahashi、gunjoiro、稀代の映像ユニット「群青いろ」が描く世界の色あい、20年前に産声をあげた高橋泉と廣末哲万のコンビからなる自主映画ユニット「群青いろ」。 以来、互いに嫉妬する時も経て、特に喧嘩をすることもなく二人三脚で表現したいことを映画に定着させてきた。 そして、17年ぶりの劇場公開作となる『雨降って、ジ・エンド。』(2020年)と2022年のTOKYO FILMEXで一回だけプレミア上映された『彼女はなぜ、猿を逃したか?』(2022年)も初めて劇場公開される運びとなり、この機会に二人への動画インタビューを行った。 商業映画の世界で脚本家としてのキャリアを積んできた高橋泉による脚本は変わらない「群青いろ」の剥き出しの情熱に確かな硬度を与え、廣末哲万による時にどっちにブレるのか全く予想がつかないカミソリのような鋭さを持つ柔和な演技も健在である。 今回の2作品連続上映は、彼らのキャリアのフェイス・リフトなのか? リブートなのか? それとも2020年代以降への新たな狼煙か? インタビューを通して紐解いてみたい。

稀代の映像ユニット「群青いろ」が描く世界の色あい

こんなに強い老兵、見たことない!『SISU シス 不死身の男』、旧ソ連に侵攻され、ナチス・ドイツに祖国を焼かれたフィンランド。 愛犬と旅する謎の老兵コルピがたまたま掘り当てた金塊。 だが、お宝の臭いを嗅ぎつけたナチスの戦車兵団に老兵はつけ狙われることに・・・。 ナチスに対抗する武器はツルハシ一本のみ、地雷原での勝ち目のない銃撃戦で撃たれようとも縛首になろうとも強靭な体力と知力でピンチを切り抜け死ぬことを拒否した謎の老兵の正体とは? CG少なめ、まるで往年のオールド・スクールの典型的なアクション映画を思い出させてくれる胸のすく傑作が世界一幸せな国と言われるフィンランドから生まれた。 老兵は、本当にツルハシ一本でナチス兵団を討てるのか?、コロナ禍が生んだアクション映画の傑作にはモデルとなったフィンランド兵士がいた!、シモ・ヘイ、シッチェス・カタロニア国際映画祭:主演男優賞・ヨルマ・トンミラ、撮影賞・クジェル・ラーゲルース、作品賞(オフィシャル・ファンタスティック・コンペティション)、オリジナル楽曲賞・ジュリー・セップ、トゥオーマス・ワイノーラ、SISU シス 不死身の男、ヤルマリ・ヘランダー、ヨルマ・トンミラ、アクセル・ヘニー、ジャック・ドゥーラン、ミモザ・ウィラモ、オンニ・トンミラ、アルトゥ・カプライネン、セヴィリ・サーリネン

こんなに強い老兵、見たことない!『SISU シス 不死身の男』