Happy Birthday to ポール・ウォーカー

今日、9月12日は、『ワイルド・スピード』シリーズでトップスターとなった俳優ポール・ウォーカーが生きていたら47歳の誕生日です。

2013年11月30日、ポールは、フィリピンの台風罹災者のためのチャリティー・イベントに出席後、友人のレーシングドライバーが運転するポルシェ・カレラGTの助手席に乗り込みました。

チャリティー会場を後にする際に最後に会った人にポールは「5分で戻ってくるよ」と告げ、ポルシェに乗車すると走り出して直ぐにコンクリ製の街灯と街路樹に時速約150キロ以上で激突し車体は爆発炎上、帰らぬ人となりました。享年40歳でした。

ポールが助手席に乗車していたポルシェ・カレラGTは、2003年発売、当時の新車販売価格5000万円、世界で1270台のみ生産されたポルシェの中でも破格の豪華さを誇るミッドシップ・スーパースポーツでしたが、発売後、たった3年で200台のカレラGTが全壊しています。

カレラGTは時速100キロに達するのに3.9秒しかかかりません。最高速は309キロ。レーシングカーのような性能を持っていますが、不名誉なことに最も運転の難しい市販車3台のうちの1台に選ばれています。

レーシングドライバーが運転しているのに走り出して間もない内に激突炎上したのは解せない気はします。

激突し、ポルシェが停止した時、まだポールは生存していたそうで、爆発炎上したのはクラッシュしてから1分後、燃えさかる車の中からシートベルトが外れないポールを必死に引きずり出そうとした人は危険なので警察に制止されたと涙ながらに語っています。

乗車していた二人を死に至らしめたのはクラッシュケージをコクピットに設置していなかったポルシェの安全性に不備があったとドライバーの妻がポルシェを相手取り提訴しましたが、裁判の結果はポルシェには非はなくスピードの出しすぎが原因という決着となりました。

ポールが亡くなった11月30日は土曜日、翌週の月曜には再び『ワイルド・スピード SKY MISSION』の撮影に戻る予定でした。


ポール・ウォーカーが永遠に不在のまま、その後もアクション大作『ワイルド・スピード』シリーズは期待を決して裏切らない内容の作品を発表し続けています。

もしもポールが生きていたなら?と夢想しながら、ワイスピの新作を楽しむのはとても切ないですが、ポールの死が『ワイルド・スピード』の世界観に陰影を落とし、作品世界に深みを与えているようにも思えます。


ポールにはメドウという愛娘がいます。亡くなった時、15歳だったメドウは今年、22歳となります。

メドウ・ウォーカーのオフィシャル・インスタグラムより


メドウは、父の遺産を受け継ぎ、そして生前からの意志を引き継ぎ、海洋関連の学問を学ぶ学生への奨学金の支給、海の保護活動、またロサンゼルス地域のフードバンクとタッグを組み、ホームレス施設での食事の提供などの活動を行っています。

ポール・ウォーカー財団はガーナに学校を建設中ですが、コロナ禍にあって作業停止をよぎなくされています。


ポール亡きあと、THE PAUL WALKER FOUNDATION / 慈善団体ザ・ポール・ウォーカー財団が設立され、映画の世界だけでなく、世界中へとポール・ウォーカーの魂は生き続けています。

The Paul Walker Foundation

“Paul was the kind of person that valued and respected others. He would go out of his way to do the simplest things from stopping to open the door for others, making sure he looked someone in the eye when they were speaking, or help someone that clearly needed to be helped.


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