ナチスによる恐怖政治から逃れた実体験を完全映画化!『ヒトラーに盗られたうさぎ』
ドイツ→スイス→フランス→イギリス、過酷な亡命生活を通して逞しく成長する一人の少女とその家族の絆、生きる希望の物語
Story:
1933年2月。ベルリンに住む9歳のアンナ・ケンパーは、兄のマックス・ケンパー(マリヌス・ホーマン)と共にカーニバルを楽しんでいた。
その夜、風邪をひいて寝込んでいる父=アルトゥア(オリヴァー・マスッチ)とクラシックのコンサートに行こうと準備をしていた母=ドロテア(カーラ・ジュリ)が深刻な顔で話し込んでいた。
ヒトラーが選挙で勝つかもしれない、もしそうなるとヒトラー反対者である父は、家族もろもと弾圧されるかもしれない。
平和な家族の風景が、その夜から大きく変わっていく。
ベルリンにある自宅の家財道具は全て没収され、その中にはアンナ(リーヴァ・クリマロフスキ)が大事にしていたうさぎのぬいぐるみも持っていかれてしまった。
ドイツからスイス、フランス、パリ、イギリスへとナチスの手から逃れるように亡命を続ける家族、その先で様々なことが巻き起こる。
激動の時代を生き抜いた家族の愛と一人の少女の成長の物語。
Behind The Inside:
絵本作家ジュディス・カーの少女時代の実体験を完全映画化!
ドイツの絵本作家ジュディス・カーが少女時代の体験を基につづった自伝的小説「ヒトラーにぬすまれたももいろうさぎ」の完全映画化!
原作は、児童書の作家ジュディス・カー(1923年-2019年)による幼少時の実体験に基づくドイツ国内で130万部のベストセラーストーリー。
Must Point:
大ヒットしたコメディ映画『帰ってきたヒトラー』でヒトラー役を見事、演じ切っているオリヴァー・マスッチが、何とも皮肉な配役なことに本作で痛烈なヒトラー批判をし身の危険を感じナチスから逃れるケンパー家の父・アルトゥア役を演じている。
Awards:
- ババリアン映画賞:最優秀青春映画賞
- ドイツ映画賞:最優秀児童映画賞、もしくは最優秀青春映画賞
『ヒトラーに盗られたうさぎ』(2019年・ドイツ・スイス・1時間59分)
監督:
カロリーヌ・リンク
出演:
リーヴァ・クリマロフスキ、オリヴァー・マスッチ、カーラ・ジュリ、マリヌス・ホーマン、ウルスラ・ヴェルナー、ユストゥス・フォン・ドホナーニ
©2019SOMMERHAUS FLIMPRODAKTION GMBH/LA SIALA ENTERTAINMENT GMBH/NEXTFILM FILMPRODAKTION GMBH&CO.KG/WARNER BROS.ENTERTAINMENT GMBH
映画『ヒトラーに盗られたうさぎ』オフィシャルサイト
さよなら我が家。ここから始まる私。ベルリン - チューリッヒ - パリ - ロンドン ヒトラー台頭による恐怖政治が始まる前夜、一縷の光を求めて亡命を続ける家族の物語/原題:When Hitler Stole Pink Rabbit
VOIDセレクト: 児童文学小説家ジュディス・カーおすすめ
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【更新】2022年5月15日