• HOME
  • Articles
  • CINEMANAUT
  • アゼルバイジャンが生んだ孤高の映画詩人、ヒラル・バイダロフの最新作『鳥たちへの説教』
アゼルバイジャンが生んだ孤高の映画詩人、ヒラル・バイダロフの最新作『鳥たちへの説教』、『死ぬ間際』(2020年)で東京フィルメックス最優秀作品賞、『クレーン・ランタン』(2021年)で東京国際映画祭芸術貢献賞を受賞したヒラル・バイダロフ監督最新作。 アゼルバイジャンの森を舞台に戦争がもたらす悲劇と、人間の愚かな行いとは無縁であるかのような自然の美しさが驚異的な映像美と詩で多次元的に描かれる。、「説教」3部作のうちの1本として作られた映画、魚への説教/Sermon to the Fish、ロカルノ国際映画祭・緑の豹賞(スペシャル・メンション受賞)、第36回東京国際映画祭:コンぺティション部門正式出品作、鳥たちへの説教、Sermon to the Birds、アゼルバイジャン、ヒラル・バイダロフ、オルカン・イスカンダルリ、ラナ・アスガロワ、 フセイン・ナシロフ、2023 Ucqar Film 、

アゼルバイジャンが生んだ孤高の映画詩人、ヒラル・バイダロフの最新作『鳥たちへの説教』

『死ぬ間際』(2020年)で東京フィルメックス最優秀作品賞、『クレーン・ランタン』(2021年)で東京国際映画祭芸術貢献賞を受賞したヒラル・バイダロフ監督最新作。

アゼルバイジャンの森を舞台に戦争がもたらす悲劇と、人間の愚かな行いとは無縁であるかのような自然の美しさが驚異的な映像美と詩で多次元的に描かれる。

© 2023 Ucqar Film 

Story:

黄金色に輝く丘を歩く猟師(フセイン・ナシロフ)、深い緑の木々の中たわわに実る林檎。

水たまりでもがいている小魚を川に放してやる女性、スーラ(ラナ・アスガロワ)。

スーラは小さな命を大切にしながらも自らの命の危機に怯えている。

彼女には愛する婚約者がおり、彼の子どもを身ごもっていて結婚式を控えた幸せな女性のはずが、迫り来る戦争のため、明日をも知れぬ恐怖に怯えているのだった。

スーラの恋人であるダヴド(オルカン・イスカンダルリ)は懸命に彼女を慰めるが、彼女の怯えは収まることはなかった。

虫や魚、実る果実、萌ゆる緑から濃さを増す木々の葉、飛び立つ鳥たち、命に満ち溢れた世界は美しく、静かで気高い。

だが、自然の営みを踏みにじるかのような戦争は恋人たちを狂わせ、悲劇へと向かってゆくのだった。


Behind The Inside:

「説教」3部作のうちの1本として作られた映画

本作は現時点では日本未公開の『魚への説教/Sermon to the Fish』(2022年・1時間29分)と共に3部作のうちの1本として制作された。

そして3部作の最後、3本目の作品は今まさに撮影を始めて10日目ほどであり、バイダロフ監督はその途中で東京国際映画祭に出席するために来日したという。

トリロジー1作目となる『魚への説教/Sermon to the Fish』はロカルノ国際映画祭・緑の豹賞(スペシャル・メンション受賞)を受賞している。

『魚への説教/Sermon to the Fish』(2022年・1時間29分)

Story:

ある兵士が戦地から帰還すると故郷の村人たちは謎の病のために身体が腐り、死に絶え全滅していた。

だがたった一人、彼の妹だけが生き残っていたが、彼女の身体もまたゆっくりと腐っていっていたのだった。

そして、傍には彼女を見守るようにして一匹の犬が寄り添っていた。


鳥たちへの説教 – 予告編|Sermon to the Birds – Trailer|第36回東京国際映画祭 36th Tokyo International Film Festival

English follows 第36回東京国際映画祭 コンペティション 『鳥たちへの説教』 『クレーン・ランタン』(21)で東京国際映画祭芸術貢献賞を受賞した孤高の映画作家、ヒラル・バイダロフの最新作。アゼルバイジャンの森を舞台に、戦争が人々に残した傷がもたらすドラマが驚異的に美しい映像で描かれる。 監督:ヒラル・バイダロフ 出演:フセイン・ナシロフ ラナ・アスガロワ オルカン・イスカンダルリ チケット、上映スケジュールなど詳しい情報は→ https://2023.tiff-jp.net/ja/lineup/film/3601CMP10 【第36回東京国際映画祭】 2023年10月23日(月)~11月1日(水) 誰もが観たくなる映画や誰も観たことがない映画、 メジャー大作からアート作品までいま東京でしか見られない映画の最前線  きっとあなたのイイネが見つかる10日間。 映画祭公式サイト http://2023.tiff-jp.net 映画祭Youtubeチャンネルへの登録お願いします。 36th Tokyo International Film Festival Competition “Sermon to the Birds” The latest film from TIFF Best Artistic Contribution Award winner (for “Crane Lantern”) depicts the scars that war leaves on humans, set in the forests of Azerbaijan, with phenomenally beautiful images.

『鳥たちへの説教』予告編

Awards:

  • 第36回東京国際映画祭:コンぺティション部門正式出品作

『鳥たちへの説教/Sermon to the Birds』(2023年・アゼルバイジャン・1時間43分)
監督:
ヒラル・バイダロフ
出演:
オルカン・イスカンダルリ、ラナ・アスガロワ、 フセイン・ナシロフ
© 2023 Ucqar Film 


【鳥たちへの説教】|第36回東京国際映画祭(2023)

『クレーン・ランタン』(21)で東京国際映画祭芸術貢献賞を受賞した孤高の映画作家、ヒラル・バイダロフの最新作。アゼルバイジャンの森を舞台に、戦争が人々に残した傷がもたらすドラマが驚異的に美しい映像で描かれる。


Reels:

わたしの叔父さん(字幕版)

第32回東京国際映画祭グランプリ作品。北欧の新鋭フラレ・ピーダセンが描く、ささやかで、かぎりなく愛おしい人生の物語。のどかで美しいデンマークの農村。27歳のクリスは、叔父さんとともに伝統的なスタイルの酪農農家を営んでいる。朝早くに起きて、足の不自由な叔父さんの着替えを手伝い、朝ごはんを食べ、牛の世話をして、作物を刈り取る。晩ごはんの後はコーヒーを淹れてくつろぎ、週に一度スーパーマーケットに出…


アマンダと僕(字幕版)

便利屋業として働く青年ダヴィッドは、パリにやってきた美しい女性レナと出会い、恋に落ちる。穏やかで幸せな生活を送っていたが、突然の悲劇で大切な姉が亡くなり、ダヴィッドは悲しみに暮れる。そして彼は、身寄りがなくひとりぼっちになってしまった姪アマンダの世話を引き受けることになる…。まだ若いダヴィッドには荷が重く、戸惑いを隠せない。互いに不器用で、その姿は見ていてもどかしく、しかし愛おしい。悲し…


ブルーム・オブ・イエスタディ(字幕版)

ナチスの戦犯を祖父に持ち、家族の罪と向き合うためにホロコーストの研究に人生を捧げるトトと、ナチスの犠牲者となったユダヤ人の祖母を持ち、やはりホロコーストの研究に青春を捧げるインターンのザジ。頑固で人付き合いが苦手なトトは、フランスから来た”今どきの若い女性”のザジに激しく反発するが、彼女の型破りな性格にいつの間にか生きる力をもらう。やがて二人は、自分にない何かを求め合うように強く惹かれていくが、実は二人の出会いは、偶然ではなかった──。©2016 Dor Film-West Produktionsgesellschaft mbH / FOUR MINUTES Filmproduktion GmbH / Dor Filmproduktion GmbH


ニーゼと光のアトリエ(字幕版)

1940年代のブラジル。精神病院で働くことになった女性医師のニーゼは、患者に対するショック療法など、暴力的な治療が日常茶飯事になっている現実を目の当たりにし、衝撃を受ける。男性医師ばかりの病院で身の置き場も少ないニーゼだったが、患者を病院の支配から解放するため、患者たちに絵の具と筆を与え、心を自由に表現する場を与えようと試みる…。


もうひとりの息子(字幕版)

テルアビブに暮らすフランス系イスラエル人の家族。ある日、18歳になった息子が兵役検査を受ける。そして残酷にも、その結果が証明したのは、息子が実の子ではないという信じ難い事実。18年前、湾岸戦争の混乱の中、出生時の病院で別の赤ん坊と取り違えられていたのだ。


Reload:

荒涼たる風景美と詩情で紡がれる孤高の世界『クレーン・ランタン』 – VOID

荒涼たる風景美と詩情で紡がれる孤高の世界『クレーン・ランタン』東京フィルメックス2021でグランプリを受賞した『死ぬ間際』のヒラル・バイダロフ監督最新作。前作からさらに研ぎ澄まされた究極の風景映像美と、創り込まれたサウンドデザインの世界に酔う!

映画文化の多様性の可能性を追求した第34回東京国際映画祭が閉幕! – VOID

本年度から開催地を六本木から日比谷・有楽町・銀座エリアへと移動し、より華やいだ印象の第34回東京国際映画祭が無事、閉幕した。今年は、プログラム・ディレクターに東京フィルメックスを20年間支え続けた市山尚三氏が就任したことが、最も大きな推進力の一つとなった。

東京フィルメックス 最優秀作品賞 受賞!!荒漠たるアゼルバイジャンの絶景と詩で綴る長い一日『死ぬ間際』

VOID RECOMMENDS