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映画の未来はどっちだ⁉ 第22回東京フィルメックス!

第22回目を迎える東京フィルメックスが今年も有楽町・朝日ホールをメイン会場とヒューマントラストシネマ有楽町をレイトショー会場として、10月30日から11月7日までの9日間、開催される。“映画の未来へ”という例年のお題目がより確かに感じられる未来へ向け、より前進した映画祭となることを期待したい。

© 2021 TOKYO FILMeX


今年は同時期開催の東京国際映画祭のプログラミング・ディレクターとなった市山尚三氏に代わり、東京フィルメックスに長年、スタッフとして関わってきた神谷直希氏が新プログラム・ディレクターに就任した。

公開待機作品をセレクトした「メイド・イン・ジャパン」部門の新設など、才能豊かな日本の作家への目くばせも感じさせるラインナップとなった。

若い映像作家にとっては海外へ出てゆくための足掛かりにもなりうる映画祭であるので、こうした新たにお披露目できる場を設けることは大いに意義のあることであろう。

昨年度は、映画祭上映終了後に見逃した方々へ向けて、限定オンライン上映を行ったが、フィジカルな映画祭にオンライン上映をドッキングさせるのは、主催側としてはなかなか勇気のいること。

これも海外の映画祭、海外の映画上映の事情に最も詳しい市山プログラミング・ディレクターならではの大英断であった。

今年はプレ・オンライン上映を過去の同映画祭で紹介した名作3本をピック・アップして有料にてVOD上映するなど未来の映画祭の在り方へ向けての試みをより一層感じさせる。

出品作もアジア映画を中心という映画祭が培ってきた歴史が揺らぐことのないこの機会を決して逃してはならない作品ラインアップとなっている。

今年も注目すべき才能がアジアから集まったコンペティション部門のラインナップ、そして、第71回ベルリン国際映画祭で 銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した濱口竜介監督の『偶然と想像』がオープニング作品としていち早く見ることが叶う特別招待部門、そして新設のメイド・イン・ジャパン部門の各詳細は、下記、リンクの東京フィルメックス・オフィシャル・サイトにてご確認ください。

第22回東京フィルメックス TOKYO FILMeX 2021

11/7 第21回 東京フィルメックス 授賞式 有楽町朝日ホール 市山 尚三(東京フィルメックス ディレクター) MC:レイチェル・チャン 大倉 美子(通訳) 【コンペティション審査員】 万田 邦敏(映画監督) クリス・フジワラ(映画評論家) 坂本 安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任) エリック・ニアリ(プロデューサー) トム・メス(映画評論家 【学生審査員】 常間 地裕(多摩美術大学) 千阪 拓也(日本大学芸術学部) 田伏 夏基(明治大学) 【最優秀作品賞】 『死ぬ間際』In Between Dying 監督:ヒラル・バイダロフ(Hiral BAYDAROV) 【審査員特別賞】 『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』The Blue Danube 監督:池田 暁(IKEDA Akira) 【観客賞】 『七人楽隊』Septet 監督:アン・ホイ、ジョニー・トー、ツイハーク、サモハン、 ユエン・ウーピン、リンゴ・ラム、パトリック・タム 【学生審査員賞】 『由宇子の天秤』 A Balance 監督:春本 雄二郎(HARUMOTO Yujiro) 【Talents Tokyo Award】 『Oasis of Now』 チア・チーサム(CHIA Chee Sum)/MALAYSIA 【New Director Award】 『まどろむ土(仮)』 金子 由里奈(KANEKO Yurina) 『熱のあとに』 山本 英(YAMAMOTO Akira)


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