現代フランス映画の名匠アルノー・デプレシャン監督最新作!両親の命の危機をきっかけに、長年仲違いしていた詩人の兄との困難な関係修復を図らざるを得なくなる女優をマリオン・コティヤールが演じる。
Story:
まもなく50歳となるアリス(マリオン・コティヤール)とルイス(メルヴィル・プポー)の兄と妹は、20年以上に渡って仲違いしていた。
妹のアリスは俳優業に忙しく、兄のルイスは教師で詩人である。
全く交流のなかった二人だったが、両親が命の危機を伴う深刻な事故に遭ったことから、再び顔を合わせることとなり・・・。
Behind The Inside:
マリオンとメルヴィルの主演の二人に当て書きされた脚本
監督のアルノー・デプレシャンは、マリオン・コティヤールとメルヴィル・プポーのために本作の脚本を書いたという。
デプレシャン監督とマリオンとは、モラトリアムな青年の恋愛人生模様を描いた『そして僕は恋をする』(1996年)、『イスマエルの亡霊たち』(2017年)に続き、3作目のコラボレーションとなる。
メルヴィル・プポーは、『クリスマス・ストーリー』(2008年)に続き、2作目の出演となるが、実は『そして僕は恋をする』のオーディションに落ちたという苦い過去を持つ。
以来、メルヴィルはデプレシャン作品に出ることを夢見、『クリスマス・ストーリー』にキャストの一人として出演後、14年後の本作で当て書きされての主演を演じ、しかもカンヌ映画祭コンペ部門出品という栄誉を得た。
Must Point:
現在、フランスの映画批評家の間で抜きん出た評価を得ている
フランス国内の映画批評家の間では、5つ星中4つ星を得ており、既に大変評価が高い作品となつている。
円熟味を増したフランスを代表する名匠デプレシャン監督の、心の機微にスポットライトを当てる脚本、演出力。そして、マリオン・コティヤール、メルヴィル・プポーという二人の実力派俳優が力を合わせた結果と言える。
Awards:
- 第75回カンヌ国際映画祭:コンペティション部門正式出品作品
『私の大嫌いな弟へ ブラザー・アンド・シスター/Brother and Sister(原題)』(2022年・フランス・1時間48分)
監督:
アルノー・デプレシャン
出演:
マリオン・コティヤール、メルヴィル・プポー、ゴルシフテ・ファラハニ、パトリック・ティムジット、ベンジャミン・シクサ 他
© 2022 Why Not Productions / Arte France / Canal+
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